2013年12月21日土曜日

#18 中間的な空間の使い方



この家に引っ越してから1年が過ぎました。
当初は「ボロボロだった家をまずは住める状態にすることを優先」して部屋の改装を急ぎでしてきましたが、居住環境が整ってきたことで改装ペースも落ち着いてきた最近はこの家をどう最大限活用するか、ということを考えるようになってきています。



そのなかでの1つのアイディアとして、この家のガレージ?駐車場?を一つの空間として使ってみることにしました。

あとは壁さえあれば屋内になってしまうような空間。


いままではなんとなーく車を駐車するだけの場所だったのですが、よくよく考えてみると縁側も柱も屋根もあるこの空間は、実は1番面白い可能性を秘めている空間なんじゃないかと思えてきました。そこでちょっとしたおふざけでハンモックを購入して吊り下げてみると、すごく気持ちがいい。


去年咲かなかったアサガオがなぜか今年は咲きました。



周りの住人には不審者のような目で見られてしまうけど、そんなことも気にならないような気持ちのいい空間。屋外でもあり、屋内でもあるこの空間。今後頻繁に活用していきたいと思っています。



(文・写真=石母田 諭)

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2013年11月18日月曜日

#17 床って一番大事かも。

「うーん。なんだか落ち着かない。」

新品のフローリングを敷き、壁もペンキ塗装をしたおかげでだいぶ綺麗になった部屋ですが、今度はピカピカになりすぎて落ち着かない。(わがまま)特に新品の白っぽいフローリングは汚してはいけないと思うと、ちょっと気を使ってしまう。


部屋の様子

掃除があまり好きではない僕にとっては、白のフローリングは少しハードルが高い。
だって、ホコリとか目立っちゃうし…。

ならば、最初から汚しちゃおうか。(塗装しちゃおう)
ということで、床は少し暗めの塗装をすることにしました。

塗料は前回デスクを作ったときのものと同じ塗料を使用。
部屋に使う塗料と、家具に使う塗料を同じ物にすることは、材料がもったいない!という理由以上に部屋全体に統一感が出てくるからです。


塗装直後。乾いてくると、もう少し色が落ち着いてきました。

デスクと同じ塗料を使っているので、やっぱり馴染みます。



塗料を塗る前には、色がしっかりと定着するように軽くヤスリがけをしたり、ホコリなどを取り除くために掃除をするなどの下準備は重要。

塗装自体もペンキのようにローラーで塗るのではなく、地道にウエスという布で擦って染み込ませるように塗っていくので結構時間がかかります。
そんなに面積の広くない部屋でも、1人で全部やろうとすると大変なので、友達に手伝ってもらうといいと思います。


作業量によっては上下関係が出来ますが…

完成!
歩いたり、座ったり、寝転んだり。
床は壁や天井以上に体に触れるところ。
空間を構成していくなかで、一番大事な部分かも知れません。

今回塗装をしてみて、床の色が変わるだけで空間の見え方がガラっと変わることが分かりました。塗る前に比べて、少し落ち着いたような印象を持ちます。

ゴロゴロ寝転んじゃうんだろうなぁ…。



(文・写真=石母田 諭)

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2013年10月28日月曜日

#16 家の顔


お客さんが訪問してきたとき、まず最初に目にする場所は玄関。
その玄関の状態によっては家自体の印象や住んでいる人の性格が読み取れることから、
「玄関は家の顔」と言われることもあります。


入居時の玄関の状態

とはいえ、この家の玄関は入居時から何も手を加えておらず、謎のトイレットペーパーホールダーが転がっているままの状態。このままでは、この家に訪れた人に不潔な家に変な人が住んでいるという印象を持たれかねないため、急いで改装に取掛かります…

といっても具体的にこういう玄関にしたい!というイメージは特になく、とりあえず綺麗になって靴置きでも作れれば、くらいに思いながら破れかけていた壁紙を剥がすと、腰の高さくらいにかけて綺麗なコンクリートが現れてきました。



壁紙剥がし後

お、これいいじゃん。といつも通り臨機応変の改装計画。コンクリートより上の汚れている部分には白のペンキを塗装を塗っていきます。

白のペンキ塗装後

壁の塗装が終われば、あとはホームセンターで数百円で買える木材と、100円ショップで買える金物を組み合わせて棚を取り付ければ、簡単くつ収納棚の完成!


制作費1000円以内!
ついでに鍵掛けも

トイレットペーパーホールダーが転がっていただけの玄関が生まれ変わりました。




(文・写真=石母田 諭)

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2013年10月21日月曜日

#15 経年変化とともに


建物の経年変化の味わいとともに出てきてしまうのが、柱や壁との継ぎ目などにできる隙間。この建物も築40年以上経っているため、いたるところにこういった隙間があり、今回その隙間を埋めてしまおうと思います。

壁を白く塗ったため、隙間が少し目立つように


建築業界では隙間を埋める作業で「シーリング」や「コーキング」といった、いかにも難しそうな単語が出てくるのですが、実際に作業するためには近所のホームセンターにいって充填材を1つを買えば良いだけ。特別な道具や技術は必要ありません。


こういった樹脂系の材料です。
これを木工ボンドを塗るように隙間にジューっと塗って乾かせば…
隙間がキレイに充填されます。

経年変化は建物に味わいをもたらしますが、一方で補修をしなければいけないところを見極めていかなければいけないこともあります。

建築は難しい単語がいっぱいでてきて敬遠されることもありますが、今回みたいに実際に手を動かしてみると意外と単純だったりします。(もちろん難しいものがほとんどですが…)
そういったものを少しでも分かりやすくブログに書いていければいいな、と思った石母田でした。


(文・写真=石母田 諭)

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2013年10月8日火曜日

#14 色の印象




見事、四足歩行?四脚自立?に成功したオリジナルデスクですが、現状のままだとちょっと色が明るくて部屋の完成イメージと合わないため、今回は防水なども兼ねて塗装。

布を使って繊維方向に塗っていけば簡単に着色できます。ゴシゴシ…

ふーっ。(やらせ)

机の裏側は見えないのでとりあえず現状のままで。

塗装終了。

元々の色が床と似た色だった材も、2〜3度塗りくらいすると、しっかり色が定着してだいぶ濃い色に。同じ材料を使っていても色によって印象が変わってきます。

作業はまだまだ残っていますが、この調子で床の塗装も終わらせてしまおう。


(文・写真=石母田 諭)

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2013年10月3日木曜日

#13 机をつくる。


一通り塗装を終えた部屋を眺めてみると、やはり黒板は存在感がある。
黒板があるだけでこの空間がどこか学校の教室のように思えてきて、次は机を置いてみようかな?なんて思ったりして、次は自作の机でも造ってみることにしました。


壁と柱が白なだけに、黒板が目立ちます。


一言で「机」といっても食卓や勉強机など、いろんな種類がありますが、今回造ってみるのは勉強机の方。かっこ良く言えばワークデスクってやつです。

実はワークデスクに関しては、前々からちょっと気になっていたサイトがあり、その名も「鉄脚古材ラボ(http://www.roomie.jp/2013/09/11789/)」というのですが、サイト内にはかなりかっこいい机の写真がたくさん掲載されています。(特に「ラボ」って名前に男心をくすぐられました。)

今回はそのサイトから鉄脚のみを購入させていただき、天板はホームセンターで集成材を購入して机を造ることに。
#11 臨機応変のリノベーション計画(http://realyamagata3.blogspot.jp/2013/09/11.html)でも書いた通り、ヤスリで木目を表した柱を基準に、それより奥をワークスペースにするため、天板はその寸法に合わせて木材をカットしてもらっています。


天板の裏側に鉄脚を取り付ける位置を書き込み

その印に合わせて鉄脚を4本固定すると…
立ちました!

かっこいい。
天板はまだ新しいので「鉄脚古材ラボ」の商品のように、経年劣化による味わいはまだありませんがそれでもかっこいい。

しかも机の幅を変えたくなったら鉄脚を取り外して天板をカットし直すだけなので何度でも使い回せます。「気分に応じて家具の形を変えられる」ということは、家具を自分で造るうえでの一つのメリットかもしれません。


(文・写真=石母田 諭)

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2013年9月22日日曜日

#12 黒板のある部屋





「#11 臨機応変のリノベーション計画」でお伝えした、ふすまの塗り残し部分。
しばらくどんな仕上げにしようか悩みましたが、話題?の黒板塗料を使ってみたいと思ったので、この部分は黒板にしてみようと思います。最近だとシェアハウスのコミュニケーションツールとしてよく使われているようです。

黒板塗料自体についてはあまり知識がなかったので、まずはインターネットでいろいろ調べることから始めましたが、最近の黒板塗料は色の種類が豊富みたいです。

今回利用した黒板塗料は、なんと20色!!!缶もなんだかオシャレ
http://item.rakuten.co.jp/kabegamiyahonpo/rkpk-tn-cbp-5/






しかもこの黒板塗料、色の名前がユニークで赤色の塗料の名前が「トマト・マリネ」だったり、緑が「モヒート・グリーン」だったり、名前を眺めているだけでも楽しい気分になってきます。

そして今回僕が利用した色の名前は「イカスミ・リングイネ」
写真を見た感じ、オーソドックスな黒なのですが実際に塗ってみると、どんな色なんでしょう?


うん、やっぱり普通の黒だ…


どうみても普通の黒色なのですが、ここは自分で「これがイカスミ・リングイネ色なんだ」と言い聞かせながら塗っていきました。
塗ってみた感想としては、チョークを定着させるために表面がザラザラしてないといけないためか、普通のペンキよりは塗料が伸びにくくベタベタとしている印象です。


塗料を塗り終えた戸を戻すと黒板の完成!



試し書きをしてみました。


黒板塗料というとどうしても色の種類が少なく塗り方も分からないという印象を持っていましたが、実際は色も豊富で、塗り作業もペンキとほとんど変わりませんでした。

さて、これからこの黒板にはどんなことが書かれていくのでしょうか?
日々のアイディアを書き込まれるのか、ミーティングの際に使われるのか、それともこのまま放置されるのか…


(文・写真=石母田 諭)

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2013年9月12日木曜日

#11 臨機応変のリノベーション計画

部屋の壁を白く塗りながら、柱の色はどうしようかと迷う。いっそ全部、白に塗ってしまおうか。
そもそも、なぜこの家の柱はグレーに塗られていたのだろうか?
実はこのグレーの下にはとんでもなく汚い木目があって、それを隠すために塗装を…

なぜか入居時からグレーに塗られていた柱

そんなことを思いながら、ちょっとした好奇心で、ちょっとだけ柱を削ってみれば…

なんだかいい感じ

おお!キレイな木目じゃないか!
「よし、これはペンキを塗らない。逆に塗装を剥がそう!」
まさに臨機応変で部屋の完成イメージを頭の中でどんどん更新。

それでも機械を使わずに手で削ると柱一本でも1、2時間かかってしまいそう。これでは体力が持たない…
「よし、この柱1本だけ木目を表して、この柱を基準に奥はワークスペース、手前はリビングのような使い方しよう!」
これまた臨機応変。完全に後付け論で、単に体力の無い自分の行動を正当化していきます。


やっと柱1本を削り終え、その他の柱は白く塗装。

この日のうちに、奥の方は塗装が終わったので半分だけ養生を剥がし、やっと少しだけ生活空間確保!

奥の塗り残し部分は、ただのペンキ切れ…
ではなく、壁は全部白く塗ろうと思いましたが、それだとつまらないのでとりあえず保留にしてあります。
たぶん、この壁の仕上げも臨機応変に変わっていきそうです。


(文・写真=石母田 諭)

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2013年9月5日木曜日

#10 未完成の部屋で

どこを塗ってもペンキが乾くと黄ばみが浮き上がってくるため、やはり3度塗りは必須。
予想通り、塗装作業は1日では終わりませんでした。それでも引っ越しを済ませてしまっているため、この部屋で生活しなければいけない…。

その日の夜は、引っ越しを聞きつけた友達が突然やってきて現状の部屋に驚きと不安感を抱きながらも未完成のこの空間を楽しんでくれました。

好き勝手にこの部屋で遊んでくれました。

いや、この未完成な感じが良かったのかもしれないです。養生のビニール覆われ、ペンキがポタポタ垂れ、裸電球だけがぶら下がっている、なんとなく秘密基地のようなこの部屋。ペンキを塗るためにカーテンを外していたため、室内は外から丸見えだけど、気分は秘密基地。


(文・写真=石母田 諭)

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2013年8月29日木曜日

#9 ちょっと休憩しましょう。

壁を白く塗り終え、天井塗装へ。壁の塗装に比べて、天井塗装はずっと上を向いているため、すごく首が痛く、またペンキもポタポタ垂れやすいのでしっかりとした養生と、目や体への防御が必要(ということを後で知ります。)


壁を塗るよりも難しく、疲れます。


友だち達には1日で天井塗装まで手伝ってもらったので、とりあえずお礼は何がいいかを聞くと、なぜか縁側でスイカを食べたいという答えが。


とりあえず急いでスイカを買ってきてみんなで休憩。


というのも、手前に写っている子は都会出身なので縁側でスイカを食べるという体験はなかなか貴重なことらしく、田舎出身の僕にはどこか新鮮な答え。


縁側から見える風景。きれいな風景が広がっています

目の前に田んぼと山々が見える縁側で休憩をしながら、いま、やっと山形らしい暮らしをしているんだなーということを実感した1日でした。


(文・写真=石母田 諭)

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2013年8月21日水曜日

#8 意外と大変

養生も終わり、やっとペンキ塗り作業に。
改装OKな物件ということでやり直しが効くので、奇抜な色でも塗ってみようかと思いましたが今回はオーソドックスに白を塗っていきます。

ローラーを使ってゴロゴロと…

部屋を改装するときに1番変化がわかりやすく、作業の醍醐味ともいえるペンキ塗装。作業としては塗ればいいだけなのですごく単純。それでも、壁の黄ばみがすごいため予想以上に汚れが浮かび上がってしまい、3度塗りしてやっと白く見えるようになりました。
お手伝いに来てくれていた友達も思っていた以上に大変な作業だったのか、壁1面を塗っただけでクタクタみたいです。


まずは1面きれいに塗れました。

(文・写真=石母田 諭)

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2013年8月14日水曜日

#7 塗装はじめます

照明変更後、より一段と目立ってしまった壁の黄ばみ。
なんとか部屋の暗い印象を払拭しようと、とりあえずペンキを塗ってみることにしたものの、実はペンキを塗るのは初挑戦。
インターネットや本でペンキの塗り方を調べてみると、どうやら養生という下準備が必要らしい。

※養生…ペンキを塗らなくて良い箇所を、シートなどを使って保護すること



ペンキが床に垂れるといけないのでシートを張っていきます。シンプルな作業ながら意外と苦戦。
養生が終わり塗装道具を揃えれば、いよいよペンキ塗装に突入!

塗装道具セット。ホームセンターに行けば全部揃います。

しかし何を思ったのか、このときは写真に映っている1Lのペンキで部屋全体を塗れると思っていた僕。
まだまだ先が思いやられます…

(文・写真=石母田 諭)

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2013年8月2日金曜日

#6 照明マジック

引越し後の荷物の整理も落ち着きはじめたこの頃。
そろそろリノベーションを開始しようにも、何をしていいかわからない。

それでも、まずはやってみる!
まずは手軽な照明交換から…。


もともとぶら下っていた照明を…
ホームセンターで買ったソケットと電球に変えただけ…

こんなに印象が違うのか!よし、ついでにキッチンも変えちゃえ!


キッチンの照明も同様に…
電球色の照明に変えただけ


照明1つで部屋の印象がここまで変わるとは思いませんでした。
しかし、壁が黄ばんでるせいか部屋が暗くなりすぎて、ちょっと怪しげな雰囲気。
次は壁の塗装かな?

(文・写真=石母田 諭)

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2013年7月22日月曜日

#5 お風呂問題


友達数人に引越しを手伝ってもらい、何とか整理も完了。
汗もかいたしシャワーでも浴びるか、と思い浴室を開けると…

「あれ!?シャワーがない!!!」

シャワーがない…お湯もでない…
この家のお風呂は昔ながら浴槽に水を溜めてからガスで沸かす形式のもの。
しまった…勢いで引っ越してしまったから、シャワーまで確認してなかった…。

仕方ない、今日は学校の更衣室でシャワーを浴びよう…。


(文・写真=石母田 諭)

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2013年7月15日月曜日

#4 モタハウス?

こんにちは、石母田(いしもた)です。
この苗字、少し呼びにくかったり、初めて聞いた人は覚えにくかったりするので、大体の人には「もた」と呼ばれています。


過去に新しい漢字を発明されたり…

変なところで区切られたりすることも…「石母田」です

そんな僕が引越しをする物件。
山形R不動産のメンバー内での会話中に「そういえばいまモタハウスどんな感じ?」と、いつのまにか名前が決まっていたようです。

それで、どんな感じかというと…こんな感じです。


古くなっていた畳から、無垢のフローリングへ

実はこの物件を管理していたのが地元の工務店さんで、入居する前に無理を言って無垢材に交換していただきました。敷いてもらったのはパイン材(松)で、針葉樹の少しやわらかい材です。当然、傷も付きやすい材ですが、それがまたいい味を出してくれるでしょう。なんといっても、この柔らかさが温かみを感じさせてくれます。

身長を刻む柱があったように、部屋や家具につけてしまった傷は意外と思い出となって覚えてたりしますよね。(僕は小学生のときに兄に一本背負いをされて実家の床組を破壊したこともあります…)

せっかく無垢材を敷いてもらえたので、素敵な空間にしていきたいと思います。


(文・写真=石母田 諭)

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2013年7月10日水曜日

#3 いざ潜入!

案内してもらった物件にいざ潜入。いよいよ中に入ってみます。

まずは玄関。

壁紙は剝がれ、なぜかトイレットペーパーホルダーが落ちていました。
そしてキッチン。

キッチンは思っていたより綺麗。湯沸かし器が懐かしいです。
そして居間

壁に扇風機…こんなの銭湯の脱衣室でしか見たことが無い。
それにキッチンと同じく、なぜか柱がグレーに塗られている。
壁紙も黄ばみ、畳の劣化も進んでました。


奥に、もう1つの部屋があるということで、その部屋を見てみると


あれ?綺麗。
壁が白いし、柱もグレーに塗られてなくていい感じ。
天井も綺麗。でもなぜかドコモダケがぶら下がっている…

全体を通してみると、畳はボロボロだし、壁は黄ばんでいるし、柱はグレーに塗られているしと、悪いところに目が行きがちでしたが、もそれ以上にたくさんの魅力が詰まっていました。
これだけ古い物件だったら改装したときに家の雰囲気がガラっと変わるだろうなぁという期待で胸がいっぱい。いや、本当は不安で胸がいっぱいでした。だって、この時点で僕はまだ正しいペンキの塗り方ひとつ分かりませんでしたから…つづく。

 (文・写真=石母田 )