2013年10月28日月曜日

#16 家の顔


お客さんが訪問してきたとき、まず最初に目にする場所は玄関。
その玄関の状態によっては家自体の印象や住んでいる人の性格が読み取れることから、
「玄関は家の顔」と言われることもあります。


入居時の玄関の状態

とはいえ、この家の玄関は入居時から何も手を加えておらず、謎のトイレットペーパーホールダーが転がっているままの状態。このままでは、この家に訪れた人に不潔な家に変な人が住んでいるという印象を持たれかねないため、急いで改装に取掛かります…

といっても具体的にこういう玄関にしたい!というイメージは特になく、とりあえず綺麗になって靴置きでも作れれば、くらいに思いながら破れかけていた壁紙を剥がすと、腰の高さくらいにかけて綺麗なコンクリートが現れてきました。



壁紙剥がし後

お、これいいじゃん。といつも通り臨機応変の改装計画。コンクリートより上の汚れている部分には白のペンキを塗装を塗っていきます。

白のペンキ塗装後

壁の塗装が終われば、あとはホームセンターで数百円で買える木材と、100円ショップで買える金物を組み合わせて棚を取り付ければ、簡単くつ収納棚の完成!


制作費1000円以内!
ついでに鍵掛けも

トイレットペーパーホールダーが転がっていただけの玄関が生まれ変わりました。




(文・写真=石母田 諭)

この物件やプロジェクトに関する質問等は、お気軽に下記メールアドレスまでお送りください。

contact@realyamagataestate.jp

2013年10月21日月曜日

#15 経年変化とともに


建物の経年変化の味わいとともに出てきてしまうのが、柱や壁との継ぎ目などにできる隙間。この建物も築40年以上経っているため、いたるところにこういった隙間があり、今回その隙間を埋めてしまおうと思います。

壁を白く塗ったため、隙間が少し目立つように


建築業界では隙間を埋める作業で「シーリング」や「コーキング」といった、いかにも難しそうな単語が出てくるのですが、実際に作業するためには近所のホームセンターにいって充填材を1つを買えば良いだけ。特別な道具や技術は必要ありません。


こういった樹脂系の材料です。
これを木工ボンドを塗るように隙間にジューっと塗って乾かせば…
隙間がキレイに充填されます。

経年変化は建物に味わいをもたらしますが、一方で補修をしなければいけないところを見極めていかなければいけないこともあります。

建築は難しい単語がいっぱいでてきて敬遠されることもありますが、今回みたいに実際に手を動かしてみると意外と単純だったりします。(もちろん難しいものがほとんどですが…)
そういったものを少しでも分かりやすくブログに書いていければいいな、と思った石母田でした。


(文・写真=石母田 諭)

この物件やプロジェクトに関する質問等は、お気軽に下記メールアドレスまでお送りください。

contact@realyamagataestate.jp





2013年10月8日火曜日

#14 色の印象




見事、四足歩行?四脚自立?に成功したオリジナルデスクですが、現状のままだとちょっと色が明るくて部屋の完成イメージと合わないため、今回は防水なども兼ねて塗装。

布を使って繊維方向に塗っていけば簡単に着色できます。ゴシゴシ…

ふーっ。(やらせ)

机の裏側は見えないのでとりあえず現状のままで。

塗装終了。

元々の色が床と似た色だった材も、2〜3度塗りくらいすると、しっかり色が定着してだいぶ濃い色に。同じ材料を使っていても色によって印象が変わってきます。

作業はまだまだ残っていますが、この調子で床の塗装も終わらせてしまおう。


(文・写真=石母田 諭)

この物件やプロジェクトに関する質問等は、お気軽に下記メールアドレスまでお送りください。

contact@realyamagataestate.jp






2013年10月3日木曜日

#13 机をつくる。


一通り塗装を終えた部屋を眺めてみると、やはり黒板は存在感がある。
黒板があるだけでこの空間がどこか学校の教室のように思えてきて、次は机を置いてみようかな?なんて思ったりして、次は自作の机でも造ってみることにしました。


壁と柱が白なだけに、黒板が目立ちます。


一言で「机」といっても食卓や勉強机など、いろんな種類がありますが、今回造ってみるのは勉強机の方。かっこ良く言えばワークデスクってやつです。

実はワークデスクに関しては、前々からちょっと気になっていたサイトがあり、その名も「鉄脚古材ラボ(http://www.roomie.jp/2013/09/11789/)」というのですが、サイト内にはかなりかっこいい机の写真がたくさん掲載されています。(特に「ラボ」って名前に男心をくすぐられました。)

今回はそのサイトから鉄脚のみを購入させていただき、天板はホームセンターで集成材を購入して机を造ることに。
#11 臨機応変のリノベーション計画(http://realyamagata3.blogspot.jp/2013/09/11.html)でも書いた通り、ヤスリで木目を表した柱を基準に、それより奥をワークスペースにするため、天板はその寸法に合わせて木材をカットしてもらっています。


天板の裏側に鉄脚を取り付ける位置を書き込み

その印に合わせて鉄脚を4本固定すると…
立ちました!

かっこいい。
天板はまだ新しいので「鉄脚古材ラボ」の商品のように、経年劣化による味わいはまだありませんがそれでもかっこいい。

しかも机の幅を変えたくなったら鉄脚を取り外して天板をカットし直すだけなので何度でも使い回せます。「気分に応じて家具の形を変えられる」ということは、家具を自分で造るうえでの一つのメリットかもしれません。


(文・写真=石母田 諭)

この物件やプロジェクトに関する質問等は、お気軽に下記メールアドレスまでお送りください。

contact@realyamagataestate.jp